Q / 市原佐都子
「弱法師」

Q / Satoko Ichihara

"Yoroboshi: The Weakling"

  • 演劇公演
© Jörg Baumann
人間の業を人形が担う現代版文楽が、見る者を善悪の彼岸へと誘う。
市原演劇の新境地、現代の俊徳丸伝説。

日本に古くから伝わる説話『俊徳丸伝説』は、能、文楽、歌舞伎、小説など、日本の文学的想像力の源泉となってきた。劇作家・演出家の市原佐都子は、この物語がもつ構造や悲劇性を現代に読み替え、日本の伝統的な文楽の形式を取り入れた、新しい人形劇を創作。そこでは、子捨て、病める身体への差別、親子の葛藤、救済といった原作の悲劇的モチーフが、クィア的な視点から徹底的に読み替えられ、善悪を超えた彼岸へと見る者を誘うだろう。ラブドール、マネキンといった人形たちは人形遣いにより生命を与えられ、人間たちの業や欲望、暴力性を引き受けながら、人間の代理として悲劇を演じる。
義太夫=ナレーターはドイツで活躍する俳優・原サチコ(ハンブルグ劇場所属)、音楽は薩摩琵琶奏者でノイズやエレクトロニカを取り入れた前衛的な表現を行う西原鶴真が担当。巫女のように異なる世界を媒介する二人の声が物語を駆動し、観客の魂を激しく揺さぶるはずだ。
本作品は、世界演劇祭テアター・デア・ヴェルトでの世界初演、高知・城崎での日本初演を経て、シアターコモンズにて東京初演を行う。

プロフィール

市原佐都子(いちはら・さとこ)
劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督。1988年大阪府生まれ福岡県育ち。桜美林大学にて演劇を学び、2011年よりQ始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2011年、戯曲『虫』にて第11回AAF戯曲賞受賞。2017年『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補となる。2019年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2021年、ノイマルクト劇場(チューリヒ)と共同制作した『Madama Butterfly』をチューリヒ・シアター・スペクタクル、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、ウィーン芸術週間他にて上演。2023年、『弱法師』を世界演劇祭(ドイツ)にて初演。

© Bea Borgers

日時

3月8日(金)19:00
3月9日(土)13:00
*フォーラムあり(要予約)/19:00
3月10日(日)14:00 *ポストトークあり

上演時間

約90分

会場

スパイラルホール
〒107-0062 港区南青山5-6-23 スパイラル3F

チケット

一般|5,000円
学生|4,000円

*全席自由席
*本作には性的・暴力的表現が含まれます。
*推奨年齢:16歳以上。

チケット購入はこちら

上演言語

日本語(英語字幕付き)

クレジット

劇作・演出|市原佐都子
語り|原サチコ
音楽・琵琶|西原鶴真
音楽コーディネート|飯島賢一
人形遣い|大崎晃伸、中西星羅、畑中良太
美術|中村友美
照明|魚森理恵(kehaiworks)、木内ひとみ
音響|稲荷森健
映像|小西小多郎、片倉康輔
衣装|キキ花香、奥奈津季
人形製作|深沢襟、佐藤洋輔、吉田裕梨、小此木謙一郎、佐々木麦帆
人形製作協力|菅実花
英語字幕・翻訳|SPRACHSPIEL、阿部幸
演出部|中村朋子
舞台監督|川上大二郎
制作|山里真紀子
共同製作|テアター・デア・ヴェルト2023、Festival d’Automne à Paris、DE SINGEL、高知県立美術館、豊岡演劇祭、シアターコモンズ、城崎国際アートセンター(豊岡市)
助成|公益財団法人セゾン文化財団

主催|シアターコモンズ実行委員会
会場協力|株式会社ワコールアートセンター

関連企画

コモンズ・フォーラム#2「ジェンダーとパフォーマンスの現在地」
日時|3月9日(土)15:00–17:00

コモンズ・ツアー(ツアーB)
日時|3月9日(土)、10日(日)