複数参加してこそ、シアターコモンズ ’18:おすすめセレクション
2018.2.12

シアターコモンズ ’18はパスを購入すればどのプログラムも観られるところが魅力。お目当てのものがあるけれど他は何に参加しよう?いろいろ観たいけれど、どう選べばいいかわからない……。そんな方に向けて、シアターコモンズからおすすめのセレクションをご紹介します。鑑賞のご参考にしてみてください。

*各プログラムには定員があるため、ここでご紹介しているもののうち、ご予約時に満席となっている可能性がございます。あらかじめご了承ください。

アジアの今を感じる

国際的な評価も高まり、次世代のアートを予感させるアジアの若手アーティストたち。日本で紹介される機会はまだまだ多いとは言えない彼らのプログラムを、シアターコモンズ ’18ではいち早く展開します。UPCOMINGな現代アートやパフォーミングアーツを観たい方におすすめです。

シュウ・ジャウェイ『和平島故事』(2008)

● マーク・テ/ファイブ・アーツ・センター [マレーシア]「バージョン2020:マレーシアの未来完成図、第3章」 ●
日本でも人気の演出家による、昨年ドイツで発表されたばかりの新作を日本初上演! 彼らの拠点であるマレーシアの過去と現在にフォーカスしたパフォーマンスをお見逃しなく。
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● シュウ・ジャウェイ [台湾]「黒と白―パンダ」 ●
台新芸術賞グランプリ(2017)や、本年の台湾国際ビデオアート展でキュレーションもつとめる、今もっとも注目が集まるアーティストが、なんと日本のお笑い芸人とコラボして新作レクチャーパフォーマンスを発表!
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● Scene/Asia ワークショップ&アッセンブリー ●
アジアで展開する複数の「シーン」を共有し、その知をアクティブに体験・活用する「Scene/Asia」。ベトナムのアーティスト、チャン・ルーンを招き、ワークショップとディスカッションを行います。
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有名建築家デザインの空間で体験する

複数の会場でプログラムを展開するシアターコモンズ ’18。妹島和世氏が設計した透明な空間SHIBAURA HOUSEや、イサム・ノグチと谷口吉郎が設計した空間を隈研吾があらたにデザインした慶応大学の旧ノグチ・ルームなど、巨匠建築家たちが手掛けた空間も含まれます。こだわりの空間を、今までにない方法で楽しみたい方におすすめです。

かもめマシーン「Happy Days」

● ジュリアン・フルネ/アミカル・ド・プロダクション [フランス]「友よ、いざ休息の時は来た」 ●
遊び心をふんだんに取り入れたフルネのパフォーマンスは、四周をガラスに囲まれたSHIBAURA HOUSEが会場。カフェにいるようにリラックスして参加できるものを目下考案中。
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● 萩原雄太/かもめマシーン「しあわせな日々」 ●
イサム・ノグチ×谷口吉郎による空間に、ベケットの脚本。過去の巨匠たちを相手に挑むのは、利賀演劇人コンクール2016で優秀演出家賞受賞、海外招聘もされる、注目の若手演出家。今回のために、空間にあわせてデザインするという特別な舞台美術も見どころ。
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今の世界を見つめる

シアターコモンズ ’18に参加するアーティストの多くが、今の30代~40代。社会の変化に敏感に反応し、そのアクチュアルな感覚を作品に投影しています。今回は、そんな彼らが見つめる「今」が体感できる絶好の機会。現代社会で起きているさまざまな問題、それらとアートの関係について知りたい&考えたい方におすすめです。

ブシュラ・ハリーリ「テンペスト・ソサエティ」展示風景 ©Stathis_Mamalakis

● ブシュラ・ハリーリ [モロッコ/ドイツ]「テンペスト・ソサエティ」×藤井光「ピレウス/ヘテロクロニア」 ●
モロッコに生まれ、現在はドイツを拠点に活動するブシュラ・ハリーリと、日本のアーティスト藤井光。異なるバックグラウンドをもちながら、現代社会に応答する作品を制作する二人の映像作品とトークが聞ける貴重な機会。
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● シュウ・ジャウェイ [台湾]「黒と白―パンダ」 ●
今回の新作のテーマは、上野動物園でのシャンシャンの誕生により日本中をときめかせているパンダ! その愛くるしさの一方で、「パンダ外交」として輸出されているのもまた現実だ。歴史や政治など人間中心の視点を、コミカルなパフォーマンスでどう表現するのか。
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● 小泉明郎「私たちは未来の死者を弔う」 ●
昨年、原宿のvacantで開催された個展「帝国は今日も歌う」が大きな反響をよんだ小泉明郎。今回は、ワークショップで一種の「儀礼」としてのパフォーマンスを創作、その成果を最終日に一般参加者の前で発表する。衝撃的な展開に期待!?
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