Joana Hadjithomas and Khalil Joreige [Lebanon / France]
“The Vertiginous Story of Orthosia”
- レクチャーパフォーマンス
古代の地層から浮かび上がる、破壊と再生、その未来。
レバノン出身で、パリを拠点に活動する映画監督・アーティストのジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ。カンヌやベルリンなど国際的な映画祭の常連であり、2017年には最も革新的な現代美術作家に与えられるマルセル・デュシャン賞も受賞した彼らは、これまで一貫して、レバノンや中東世界の歴史記述やその物語構築をテーマに作品を作り続けてきた。
その二人が2024年に発表した最新パフォーマンスは、パレスチナ難民キャンプの下から出土した、伝説の古代ローマ都市オルトシアを巡る物語だ。レバノンの北部、ナハル・エル・バーリドの難民キャンプは、2007年の国内武力衝突で破壊されたが、皮肉にもそのおかげで紀元551年の津波によって消失した古代ローマ都市が姿を現した。まさにポンペイに次ぐ考古学的大発見だが、発掘調査は難民たちにとって「第二の強制移住」を強いてしまう。このジレンマから二人は、考古学者との対話や歴史記録を舞台上に召喚し、暴力と破壊が続く中東の地層に、未来へのタイムカプセルを埋め込む。
プロフィール
ジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ
映像作家、アーティスト。写真やインスタレーション、パフォーマンス、映像作品を通じて、イメージや表象の製造、想像の構築、歴史の記述を探求する。受賞作に、『メモリー・ボックス』(原題:“Memory Box”、2021年)、『スミルナ』(原題:“ISMYRNA”、2016年)、『レバノンロケット協会』(原題:“The Lebanese Rocket Society”、2012年)、『私は見たい』(原題:“Je veux voir”、2008年)など。2017年、“Unconformities”プロジェクトでマルセル・デュシャン賞を受賞。ともに、Correspondaences、Metropolis、シネマテーク・ベイルートといったレバノンの文化団体に深く関わっている。
日時
2月24日(月・祝)15:00 *ポストトークあり/セット券対象
2月25日(火)17:00 *セット券対象
上演時間
約70分
会場
スパイラルホール
〒107-0062 港区南青山5-6-23 スパイラル3F
チケット
単券
一般|3,000円
学生|2,500円
*要予約、自由席
セット券
一般|5,000円
学生|4,000円
*要予約、自由席
*同日に上演のメイ・リウ「Homesick for Another World」
と合わせた、2演目対象のセット券です。
上演言語
英語(日本語字幕付き)
アクセシビリティ
*日本語字幕
*受付で筆談対応可能
*車椅子席あり
クレジット
企画|ジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ
考古学者|ハディ・シュエリ
リサーチ|マイサ・マートゥク、メートル・ジュリアン・ゴスブ
撮影|タラル・フーリー、ジョー・サーデ、カリル・ジョレイジュ
映像編集|ティナ・バス、シベル・ナデル
アニメーション|ロラン・ブルット
3Dアニメーション|マイサ・マートゥク
音響編集・録音|シャリフ・アラム、ラナ・イード(Studio DB)
音楽|シャーベル・ハベール、The Bunny Tylers
スタジオ・マネージャー|タラ・エル・フーリー・ミカエル
製作|Kunstenfestivaldesarts
共同制作|Points communs – Nouvelle scène nationale de Cergy-Pontoise et du Val d’Oise
協力|Galerie In Situ – fabienne leclerc
東京公演
会場協力|株式会社ワコールアートセンター
助成|在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、笹川日仏財団
関連企画
ジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ 映画上映「スミルナ」ほか
コモンズ・ツアー(ツアーA)
日時|2月23日(日)、24日(月・祝)