芸術史ラボ

アーティストとともに編み直す、社会と芸術の歴史

芸術史

批評

創作

本ラボば演劇、映像、舞踊など、それぞれのメディアであらたな表現を切り拓いてきたアーティストを講師に迎え、近代社会と芸術の相関関係から歴史を捉え直すことを目的としたワークショップです。
毎回の講義前に、講師から予習資料(テキスト、映像など)が指定されます。当日は講師によるレクチャー、受講者による質問や発表、グループないし全体でのディスカッションなどを組み合わせた対話型ワークショップを行います。全5回通しでの参加を推奨していますが、残席に応じて単発受講も受け付けております。

スケジュール

各回 18:00-21:30(予定)

①2018年7月30日(月)|平田オリザ
言文一致と現代口語演劇から振り返る、日本・近代・演劇史

②2018年8月27日(月)|宮沢章夫
チェーホフはなぜいまだにこんなに面白いのかー近代演劇の誕生とその二次創作

③2018年9月18日(火)|高山明
ブレヒト、ワーグナー、古代ギリシャ演劇ー西洋演劇史を遡行する

④2018年10月22日(月)|藤井光
社会変革と映像ー20世紀映像表現史 

⑤2018年11月12日(月)|砂連尾理
社会を振り付ける、ハイブリッドな20世紀舞踊史

ディレクター

相馬千秋

会場

東京ドイツ文化センター
*詳細は受講者に後日連絡致します。

定員

30名程度(応募者多数の場合のみ応募書類に基づく選考を行います)

応募資格

・年齢、国籍不問(ただしワークショップは日本語で実施)

こんな人にオススメ

・自分の表現や考えが、歴史的な観点からみるとどうなのか、自分なりに考えたい。
・すでに活躍しているアーティストが芸術史をどのように受容して創作しているか知りたい。
・いわゆる芸術史には興味がないが、講師のアーティストをいつか超えたいと思っている。

会場協力

ゲーテ・インスティトゥート 東京ドイツ文化センター

ディレクター・メッセージ

昨年のシアターコモンズ・ラボでは、森山直人氏をはじめとする研究者を講師に迎え、20世紀の芸術史と「いま、ここ、わたし(たち)を切り結ぶ作業を行いました。これがカセットのA面だとすれば、今年のシアターコモンズ・ラボでは、そのB面となるアプローチで再び20世紀の芸術史を辿っていきたいと思います。
今回講師にお迎えするのは、第一線で活躍するアーティストたち。彼らはどのように芸術史を受容し、現代に再読し、自らの表現を歴史の中で捉えようとしているのでしょうか。知識としての芸術史ではなく、そのさらなる更新のために、アーティストの視点によって縦横・斜めに編み上げられた極私的芸術史を受容することで、自らの芸術実践を発展させたいすべての方を歓迎します。

各回内容

第1回:7月30日(月) 講師:平田オリザ
「言文一致と現代口語演劇から振り返る、日本・近代・演劇史」

日本の近代演劇は、明治維新以後の急激な西洋文化の受容と言文一致運動の中で、歌舞伎など伝統的な「旧劇」に対する「新劇」として誕生した。戦後新劇の批評として現れたアングラ演劇を経て今なお、日本の演劇史は、日本語と、日本語話者としての日本人の身体を巡って更新され続けている。
本ラボの初回では、「日本語と、日本人の生活様式を起点に、いま一度、新たな言文一致の新鮮な劇言語を創造」すべく現代口語演劇を提唱し、その後の日本現代演劇に決定的な流れをつくった平田オリザ氏をお招きする。平田氏自身の思想と実践をふまえつつ日本近現代演劇の生成・発展過程を批評的に解説していただき、その課題も意識した議論を全体で共有する。

第2回:8月27日(月) 講師:宮沢章夫
「チェーホフはなぜいまだにこんなに面白いのかー近代演劇の誕生とその二次創作」

19世紀後半、ロシアという辺境でチェーホフが書いた戯曲は、それまで悲劇の登場人物といえば神や英雄、王族や貴族という特殊な存在だった西洋演劇の伝統を打ち破り、普通の人間が普通に葛藤することがドラマ足り得ることを提示した。モスクワ芸術座にてその演出を手がけたスタニスラフスキーは自然主義リアリズムに基づく俳優論や演技法を開発、そのスタイルは今なお演劇/演技の王道と位置付けられているといって過言ではないだろう。
第2回では、劇作家・演出家として長年チェーホフをユニークに受容し、その「二次創作」に挑んできた宮沢章夫氏をお招きする。「チェーホフはなぜいまだにこんなに面白いのか?」という問いを徹底的に突き詰めた先に、近代演劇の誕生と更新の歴史が浮かびあってくるはずだ。

第3回:9月18日(火) 講師:高山明
「ブレヒト、ワーグナー、古代ギリシャ演劇ー西洋演劇史を遡行する」

20世紀が生んだ最大の劇作家であり演劇理論家ブレヒトが生きた時代は、ナチスドイツが台頭し、戦後は東西ドイツに分断された激動の時代であった。その逆境の中書き溜められた戯曲や演劇理論は、演劇を通じて社会を批評する思想と技法の宝庫であり、今なおその可能性は尽きない。
第3回は、ブレヒトの演劇論を現代に更新すべく、ツアー・パフォーマンスなど演劇の新しい形態を発明し続けている高山明氏を迎える。ブレヒトを出発点に、ワーグナー、古代ギリシャ演劇へと遡行しながら西洋演劇史および劇場史を大胆に読み解き、現在、そして未来の演劇の可能性をともに議論する。

第4回:10月22日(月) 講師:藤井光
「社会変革と映像ー20世紀映像表現史」

19世紀末に発明された映像は、今日に至るまで、人類の精神と行動、歴史そのものに計り知れない影響を与えてきた。一度に多くの人々が鑑賞できる映像は、世紀転換期の万国博覧会の上映を経て、革命・戦争の政治的宣伝として活用され、テレビ、インターネットを通してプライベートな空間へと拡張し、イデオロギーや階級、地域を超えて、誰もがいつでもどこでも享受することができるありふれた、最も即時的なメディアとなったと言っていいだろう。
第4回は、この最も私たちに身近なメディアである映像が、「芸術」として成立するための歴史的な要件について、映像作家/アーティストの藤井光氏と20世紀の映像表現を遡行する。社会変革のうねりと耐えず相互関係にあった映像技術の進展を、20世紀のアーティストたちはどうのように捉え、自分たちのメディアへと変換してきたのだろうか。社会運動史、メディア論、映像表現史を突き合わせながら考察していく。

第5回:11月12日(月) 講師:砂連尾理
「社会を振り付ける、ハイブリッドな20世紀舞踊史」

20世紀の西洋舞踊史は、バレエの更新と解体、規範的身体の解放と逸脱を繰り返しながら、音楽普及技術の発達やグローバル化、黒人、女性などマイノリティの身体の解放とも同期し、ダイナミックな混交と進化を遂げてきた。また日本ではモダンダンスを受容した土方巽と大野一雄が舞踏を編み出したように、西洋の理論と日本独自の身体が出会った地点であらたな創造が生まれてきた。
第5回では、モダンダンスから出発し、バレエ、タンツテアター、舞踏、合気道、コンタクト・インプロヴィゼーション、ポストモダンダンスなどを理論的・身体的に吸収しながら、老人や障害者を含めた多様な身体とともに「社会を振り付ける」方法を切り拓く振付家、砂連尾理氏をお招きする。砂連尾氏自身が経験してきた80年代から現在に至るダンスの変遷を共にたどることで、20世紀舞踊史と現在の課題が浮かび上がってくることだろう。

応募要項

応募要項

応募は締め切りました。

参加料

15,000円
*応募者多数の場合のみ書類選考あり。7月15日(日)までにメールにて連絡致します。
*参加料はワークショップ初日に全額現金でお支払いいただきます。
*単発受講の方は各回3,200円となります。

応募締切

2018年7月13日(金)24時 必着

【単発受講をご希望の方へ】

残席に応じて、各回の開催1ヶ月前よりメールにて予約を受け付けます。
(第1回の募集は定員に達した為、終了致しました。)

タイトルを「シアターコモンズ・ラボ|芸術史ラボ 第○回受講希望」とし、本文に以下の内容を明記の上、
artscommons.tokyo.inquiry(アット)gmail.comまでメールにてご連絡ください。

1. 氏名(フリガナ)
2. 連絡の取れやすい電話番号
3. メールアドレス
4. 現在の主な活動、ご所属
 例:会社員(XXX会社XX事業部)| 学生(XX大学XXX専攻3年)|演出家(XXXX主宰) など

メール受信日より3日以内に事務局よりご連絡させていただきます。
先着順となりますので、お早めにご連絡ください。

単発受講の場合、参加料は各回3,200円となります。

←トップへ戻る