イム・ミヌク[韓国]
「Hyper Yellow」

Minouk Lim [Korea]

“Hyper Yellow”

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©️ Minouk Lim
都市・東京の流動的な境界を探る旅。
韓国を代表するアーティスト、イム・ミヌクによる、水上パフォーマンスツアーと展覧会。

韓国を代表するアーティスト、イム・ミヌク。芸術と政治、過去と現在、個人と共同体を横断しながら、現代社会では忘れられ隠された声や存在を様々な手法で呼び起こす創作活動は、世界のアートシーンはもちろん、日本でも瀬戸内国際芸術祭2016、あいちトリエンナーレ2019などで継続的に紹介されてきた。
彼女は今回、公益財団法人大林財団の《都市のヴィジョン》制作助成を受け、2年間におよぶ日本でのリサーチとクリエーションの成果として、隅田川と東京湾周辺を屋形船で周遊する水上パフォーマンスツアーと駒込倉庫での展覧会を同時開催する。タイトルの「Hyper Yellow」、つまり「黄色を超越した」状態とは、特定の色や人種を指す言葉を超え、どこにも存在しないが、どこにでも存在する、壊れやすい境界や関係を表すという。まさに境界を流動的に超えて体験するパフォーマンスツアーは、屋形船の中に流れる音楽やガイド、川辺で行われる出来事の交錯によって、歴史、国家、信仰、そして生態学的・地理的感覚が再編される旅となるはずだ。

プロフィール

イム・ミヌク
アーティスト。映像、インスタレーション、パフォーマンス、音楽など、様々な表現手段を取り入れながら思考の幅を拡張し、多様な作品を制作。急速な社会経済的な発展、再開発とその結果として生じるコミュニティの移動など、社会、マスメディア、政治と市民の関係といったテーマに、長期的に取り組む。その創作は、歴史の喪失、断絶、抑圧されたトラウマを想起させる。
また、言語活動、あるいは表現の政治学に基づくパフォーマティブなオブジェやインスタレーションにおいては、過去の出来事の単なる再現ではなく、構造から立ち現れる非人間的な視線の存在を想像させ、気づかせることで、経験、記憶、感情を呼び覚ます。観客をパフォーマンスツアーとして組み込んだ演劇的ともいえる参加型の作品などもあり、表現方法は多様である。2014年より韓国芸術総合大学で教鞭を取る。

日時

展覧会「Hyper Yellow」
プレビュー|2月29日(木)16:00
本会期|3月1日(金)–12日(火)12:00–20:00

パフォーマンス「S.O.S – 走れ神々」
3月2日(土)、3日(日)17:00–18:30

トークイベント
3月4日(月)17:00–18:30(開場16:30)

上演時間

パフォーマンス|約90分
トークイベント|約90分

会場

展覧会|駒込倉庫
〒170-0003 豊島区駒込2-14-2

パフォーマンス|隅田川屋形船(「越中島桟橋」発着)
江東区越中島1丁目先 越中島公園内

トークイベント|(株)大林組30階レセプションルーム
〒108-8502 港区港南2-15-2 品川インターシティB棟30F

チケット

展覧会|入場無料・予約不要
パフォーマンス|入場無料・要抽選予約(抽選方式)
トークイベント|入場無料・要抽選予約(抽選方式)

*予約方法
・2024年2月7日(水)より、〔抽選予約お申し込みフォーム〕にて受付開始。
・お申し込み締め切り:2024年年2月23日(金) 23:59まで。
・抽選結果:2024年年2月27日(火)までに、結果に関わらず、お申し込みいただいたメールアドレスに抽選結果をお知らせいたします。

抽選予約お申し込みフォームはこちら

上演言語

日本語、英語、韓国語

クレジット

展示「Hyper Yellow」
キュラトリアルリサーチ/プロジェクトマネジメント|権祥海、チェ・ユウン(韓国)
制作|azymkim
撮影|イム・ソンジュン
映像制作|イ・ウンソル
グラフィックデザイン|Studio Hik

パフォーマンス「S.O.S – 走れ神々」
構成・演出|イム・ミヌク
出演|塩澤嘉奈子、ジョ・ヘジョン、徳安慶子、三島早稀、好光義也、レモニエ・ジョン
キュラトリアルリサーチ/プロジェクトマネジメント|権祥海
音楽演出|チャン・ヨンギュ
音響演出|オ・ヨンフン
技術スタッフ|庄子渉
制作|武田侑子
映像撮影|嶺隼樹
制作記録|カク・ソジン
協力|江戸前汽船株式会社

主催|公益財団法人大林財団
助成|都市のヴィジョン-Obayashi Foundation Research Program
広報・協力|シアターコモンズ実行委員会(事務局:NPO法人芸術公社)

関連企画

コモンズ・ツアー(ツアーA、B)
日時|ツアーA:3月2日(土)、3日(日)、ツアーB:3月9日(土)、10日(日)