Commons Forum #1
“What does theater ‘translate’? Looking at Satoko Ichihara + Schauspielhaus Zürich ‘HOLSTEIN MILCHKÜHE’ as an example”
- フォーラム、上映
シアターコモンズ’26のテーマ「コモンズを翻訳する」に応答したオープニング・イベントとして、演劇における翻訳と演出、戯曲の固有性と普遍性をめぐるフォーラムを開催する。
昨年、市原佐都子の代表作『バッコスの信女—ホルスタインの雌』が、チューリヒ市立劇場のレパートリー作品として、市原自身の新演出、現地のキャスト・スタッフにより上演され、大きな反響を呼んだ。本フォーラムでは、現在も今シーズンのレパートリーとして上演を重ねている同作の記録映像を日本語字幕付きで上映し、その前後にトークを行う。
戯曲の演出という行為自体が、時代や社会の固有性を異なる時代や社会へと翻訳する作業であるとしたら、本作の創作者たちはどのように「演出/翻訳」のプロセスで生まれるズレを乗り越え、その飛躍を楽しみ、ローカルの観客と共有し得たのだろうか。同劇場のチーフドラマトゥルクも交え、演劇における「翻訳」という、古くて新しい問いに改めて向き合う。
登壇者|
市原佐都子(劇作家・演出家・小説家)
ハンナ・シューネマン(チューリヒ市立劇場チーフドラマトゥルク)
司会|相馬千秋
プロフィール
市原佐都子(いちはら・さとこ)
劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督。2011年よりQ始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2019年『バッコスの信女—ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2023年『弱法師』を世界演劇祭(ドイツ)にて初演。高知・豊岡・東京を巡演後、2024年にフェスティバル・ドードンヌ・ア・パリ他で上演。2025年ロームシアター京都「レパートリーの創造」にて『キティ』初演。同年、チューリヒ市立劇場にて『バッコスの信女—ホルスタインの雌』のリクリエーション作品『Holstein Milchkühe』を初演。
ハンナ・シューネマン
チューリヒ市立劇場チーフドラマトゥルク。文学および演劇学のドラマトゥルク兼研究者。ミュンヘン、パリ、ベルリンにて比較文学、哲学、演劇学を学んだ後、ベルリン・フォルクスビューネでドラマトゥルクを務めたほか、ベルリン芸術祭、ミュンヘン・カンマーシュピーレ等で活動。2025/26シーズンよりチューリヒ市立劇場のチーフドラマトゥルクに就任。
現代演劇におけるラディカル・ドラマトゥルギーを主題に博士号を取得し、2023年にはニューヨーク市立大学大学院センター演劇・パフォーマンス博士課程に客員研究員として招請された。ヴァイセンゼー美術大学で教鞭を執り、ミュンヘン・オットー・ファルケンベルク演劇学校およびベルリン芸術大学において芸術プロジェクトの指導を担当。2025年8月Theater der Zeitより刊行された博士論文『Ultrawelten』は、スザンヌ・ケネディ、ルチア・ビーラー、フロレンティーナ・ホルツィンガー作品におけるラディカル・ドラマトゥルギーについて論じている。
相馬千秋(そうま・ちあき)
NPO法人芸術公社代表理事・アートプロデューサー。東京藝術大学大学院美術研究科准教授。領域横断的な同時代芸術のキュレーション、プロデュースを専門としている。プログラム・ディレクター、キュレーター等を務めた芸術祭として、フェスティバル/トーキョー(2009–2013)、あいちトリエンナーレ2019、国際芸術祭あいち2022、シアターコモンズ(実行委員長兼任、2017–現在)、世界演劇祭テアター・デア・ヴェルト2023等がある。2015年フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章、2021年文化庁芸術選奨・文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)受賞。
日時
2月22日(日)13:00–17:00
イントロトーク|13:00–13:30
上映|13:30–15:45
ポストトーク|16:00–17:00
上演時間
4時間
会場
ゲーテ・インスティトゥート東京
〒107-0052 港区赤坂7-5-56
チケット
無料・要予約
上演言語
トーク:日本語・英語(逐次通訳あり)
上映:ドイツ語(日本語字幕あり)
アクセシビリティ
字幕言語|日本語(上映)
音声ガイド|なし
その他アクセシビリティ|受付で筆談対応可能、車椅子席あり
クレジット
協力|ゲーテ・インスティトゥート東京