Commons Forum #3
"Theater and East-Asia"
- フォーラム
東アジアの国々の間での文化交流が盛んに行われるようになって久しい。アニメや漫画、アイドルカルチャーや音楽、ゲームなど多くのコンテンツが共有の文化的基盤を形成され、人々の往来がいまだかつてない規模で行われている中、東アジアの舞台芸術の作り手たちは、どのような歴史観やリアリティと向き合っているのだろうか。
韓国、香港、日本の3カ国の俳優たちと3カ国語での演劇制作を試みる市原佐都子、台湾・韓国での長期滞在を経て港エリアの歴史を東アジアの視点から捉え直す佐藤朋子、中国でのパンデミックの強制隔離の経験から過去と未来をつなぐナラティブを立ち上げるメイ・リウ。本フォーラムでは、今回のシアターコモンズで新作を発表する3名のアーティストたちの声を聞きながら、東アジアの演劇制作の現在地を確認する。
登壇者|市原佐都子(劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督)、佐藤朋子(アーティスト)、メイ・リウ(アーティスト、映画監督、パフォーマンス制作者)
司会| 相馬千秋(シアターコモンズ実行委員長兼ディレクター)
プロフィール
市原佐都子(いちはら・さとこ)
劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督。2011年よりQ始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2019年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演、同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2021年、ノイマルクト劇場(チューリヒ)と共同制作した『Madama Butterfly』をチューリヒ・シアター・スペクタクル、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、ウィーン芸術週間他にて上演。2023年、『弱法師』を世界演劇祭(ドイツ)にて初演。高知・豊岡・東京を巡演後、2024年にフェスティバル・ドードンヌ・ア・パリ他で上演。
佐藤朋子(さとう・ともこ)
1990年長野県生まれ。2018年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。広範なリサーチをもとに物語を構築し、主にレクチャーの形式を用いた「語り」の芸術実践を行っている。近年の活動に、《オバケ東京のためのインデックス》(シアターコモンズ、2021-)、《TWO PRIVATE ROOMS – 往復朗読》(青柳菜摘と共同、2020-)、第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後」(東京都写真美術館、2022)、「公開制作vol.2 佐藤朋子 狐・鶴・馬」(長野県立美術館、2022)。令和5年度ポーラ美術振興財団在外研修員として台湾と韓国にて研修。http://tomokosato.info/
メイ・リウ
上海出身でアムステルダムを拠点に活動する映画監督、アーティスト、パフォーマンス制作者。オランダ映画アカデミーで「映画を通じた芸術研究(MA Artistic Research in and through Cinema)」を学び、アピチャッポン・ウィーラセタクンが主催するアマゾンのジャングルでの映画ラボに参加。2024年にはフォーキャスト・プラットフォームの支援を受け、志賀理江子をメンターに、リサーチベースのパフォーマンス『Homesick for Another World』を制作。社会の既存のヒエラルキーや相互作用を覆す新しい映画制作の場を目指し、映画制作を通じた政治的・精神的洞察を得るための「フィルムヨガ」を開発中。
日時
3月2日(日)14:00–15:30
上演時間
90分
会場
スパイラルホール ホワイエ
〒107-0062 港区南青山5-6-23 スパイラル 3F
チケット
無料
*要予約・自由席
上演言語
日本語(英語逐次通訳つき)
アクセシビリティ
字幕言語|なし
音声ガイド|なし
その他アクセシビリティ|車椅子席あり
クレジット
会場協力|株式会社ワコールアートセンター
関連企画
コモンズ・ツアー(ツアーB)
日時|3月1日(土)、 2日(日)