‘Suspended’ by Yuko Nakamura
演劇の力で都市にあらたな「コモンズ(共有地)」を生み出すプロジェクト、シアターコモンズ。
世界的なパンデミックにより、集会や移動が制限され、人々の身体には大きな変化が起きています。隔離や自粛によって内側に籠る時間は、まるで卵に籠もってエネルギーを蓄える孵化の時間のようでもあり、同時に、見えないウイルスの発症可能性を待ち続ける時間でもあります。英語のIncubationという言葉は、「孵化」と「潜伏」を同時に意味しており、まさに「待機の時間」を生きる私たちの状態を言い当てています。
シアターコモンズ’21の会期は、2021年2月~3月。東日本大震災からちょうど10年、パンデミック発生からちょうど1年という時期にあたります。二つの災厄を経験し、いわばその「間」に生きる私たちは、体内に潜伏する様々なウイルスと共存しながら、新たな生命を抱卵し孵化する「待機のからだ」にあるとも言えるでしょう。今回のシアターコモンズでは「Bodies in Incubation – 孵化/潜伏するからだ」をテーマに、待機の時間に知覚されるもの、生み出される物語に焦点を当てたキュレーションを行ないます。
ディレクターの相馬千秋が、今回のテーマに込めた想いと、キュレーションの狙いを綴りました。いま読んでいただきたい文章です。
キュレーション・コンセプト
チケットの発売は来年1月22日(金)!
新型コロナウィルス感染拡大防止のための措置は十分にとって皆様をお迎え致しますが、リモート参加が可能なプログラムをご覧いただける「リモートパス」を新設。直接会場にご来場いただけない方におすすめいたします(※全プログラムに有効な「コモンズパス」をご購入いただくと、リアル参加・リモート参加いずれもご覧いただけます)。
また新たな枠組みとして「アーティスト割」を新設いたします。
TICKETについて
【開催概要】
シアターコモンズ’21
2021年2月11日(木)-3月11日(木)
東京都港区各所
参加作家+プログラム
ツァイ・ミンリャン[台湾]
中村佑子
小泉明郎
スザンネ・ケネディ&マルクス・ゼルク/ロドリック・ビアステーカー[ドイツ]
バディ・ダルル[フランス]
百瀬文
佐藤朋子
高山明/Port B
ほか
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