スザンネ・ケネディ&マルクス・ゼルク/ロドリック・ビアステーカー[ドイツ]
「I AM (VR)」

Susanne Kennedy & Markus Selg in collaboration with Rodrik Biersteker [Germany]

“I AM (VR)”

  • VRパフォーマンス
  • リモート参加有
ポストヒューマン時代を牽引する演出家スザンネ・ケネディの新作、世界初演。
仮想空間の旅で出会うものとは?

これまで人間(男性)中心的な視座から構築されてきた西洋演劇の規範や創作技法に対し、まったく異なる独自の美学とアプローチで新風を巻き起こすアーティスト、スザンネ・ケネディ。近年ではフォルクスビューネ劇場とミュンヘン・カンマーシュピーレを拠点に、『ウーマン・イン・トラブル』(2017)、『バージン・スーサイド』(2017)、『三人姉妹』(2019)など、ポストヒューマン的世界観から女性を描く代表作を次々と発表。一方、美術家マルクス・ゼルクとの共作『Coming Society』(2019)、『ULTRAWORLD』(2020)、『ORACLE(神託)』(2020)では、ゲーム的な仮想空間の身体を舞台へと大胆に接続し話題を集めている。
今回ケネディは、シアターコモンズからの委嘱を受けて、VR技術を応用し、仮想空間だけで体験する演劇作品『I AM (VR)』を創作、世界初上演する。観客は、吉凶を仰ぎにデルフォイ神殿を訪れた古代ギリシャ人のように、神託を求めて仮想空間を旅する。そこで出会うものは、人類の歴史か、AIか、アバターに託された自分自身(I AM)か、それとも…?

プロフィール

スザンネ・ケネディ 
1977年ドイツ生まれ。アムステルダム芸術大学(AHK)を卒業し、エルフリーデ・イェリネク等の作品をオランダ各地の劇場で演出。2011年からミュンヘン・カンマーシュピーレで演出活動を開始。2013年『インゴルシュタットの煉獄』で「テアター・ホイテ」の年間最優秀若手演出家に選出される。近年ではベルリン・フォルクスビューネとミュンヘン・カンマーシュピーレを拠点とし、近作には、マルクス・ゼルクとの共作『ULTRAWORLD』、『ORACLE(神託)』(共に2020)など。仮面をつけた俳優たち、録音されたセリフが自動再生される特異な舞台は、ポストヒューマン時代の新たな演劇として注目を集めている。

© Franziska Sinn

マルクス・ゼルク
1974年ドイツ生まれ。デジタルペインティング、彫刻、没入型インスタレーション、演劇、VR等を用い、古来の神話とコンピューターテクノロジー間のダイナミクスを探求するマルチメディア・アーティスト。スザンネ・ケネディとの共作『ULTRAWORLD』(2020)ではファウスト・アワード2020最優秀舞台デザイン賞を受賞。パフォーマンス作品を発表するほか、長編映画、オペラ作品など、多彩なジャンルを横断して活躍している。

ロドリック・ビアステーカー
1986年オランダ生まれ。HKUユトレヒト芸術大学でバーチャルシアターとゲームのデザインを学ぶ。主に演劇の文脈のなかで映像やインタラクティブなテクノロジーを用い、領域横断的な活動を行うアーティスト。ルール・トリエンナーレ、ミュンヘン・カンマーシュピーレ、ベルリン・フォルクスビューネなどでスザンネ・ケネディと共作。マルクス・ゼルクと共にファウスト・アワード2020最優秀舞台デザイン/映像デザインを受賞した。

日時

2月17日(水)–2月21日(日)
11:00/12:00/13:00/14:00/15:00/16:00/
17:00/18:00/19:00

上演時間

約30分 *入れ替え制

会場

ゲーテ・インスティトゥート
東京ドイツ文化センター

〒107-0052 港区赤坂7-5-56

参加方法

リアル参加|要予約・コモンズパス提示
定員|各回8名

リモート参加|予約後送付されるURLよりアクセスしてください
*参加形態は後日発表

パス購入はこちら

上演言語

英語・日本語

クレジット

ゲームデザイン|スザンネ・ケネディ、マルクス・ゼルク、ロドリック・ビアステーカー
プログラミング|ロドリック・ビアステーカー
ビジュアルデザイン|マルクス・ゼルク、ロドリック・ビアステーカー
サウンドデザイン・作曲|リヒャルト・ヤンセン
テキスト|スザンネ・ケネディ
翻訳|根来美和
共同製作|シアターコモンズ、ゲーテ・インスティトゥート東京