ツァイ・ミンリャン[台湾]
「蘭若寺(らんにゃじ)の住人」

Tsai Ming-Liang [Taiwan]

“The Deserted”

  • VR映画
©︎HTC VIVE ORIGINALS, photo by Chang Jhong-Yuan
台湾を代表する巨匠映画監督ツァイ・ミンリャンによる、初のVR映画。
圧倒的な映像美に没入し、その世界を浮遊せよ。

名実ともに台湾を代表する巨匠映画監督ツァイ・ミンリャン。近年では映画のみならず美術や舞台にも表現を拡張し、日本でも多くのファンを魅了し続けている。そのツァイ監督が初めて手がけたVR映画『蘭若寺の住人』は、ヴェネチア国際映画祭のVR部門で発表され絶賛された話題作だ。台湾の大手メーカーHTCが開発したVRシステムVive Proを駆使し、観客は360度の視野から映画の中に入り込み、リアルで強烈な体験をすることになる。
舞台は森の中の廃墟。リー・カンション演じる主人公は、謎の病におかされ、無気力にその治療にいそしんでいる。食事も受け付けず、風呂の中で飼っている一匹の魚にしか心を開くことができない彼の周りに、時々現れる女たち。映画は終始無言のまま、この奇妙な家や、森の中に息づく生命、霊、自然の気配を映し出していく。そしてある嵐の瞬間を境に、物語は突然動き出す…。
観客はこの映像詩を五感で受け止め、没入し、やがて自分自身さえも物語の中に浮遊する霊的存在となるような体感を得ることになるはずだ。

プロフィール

ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)
1957年、マレーシア生まれ。77年に台湾に移住。92年、『青春神話』で映画監督デビュー。『愛情萬歳』(94)でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を、『河』(97)でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞し、世界的に注目を集める。近年はアートインスタレーションにも進出。托鉢僧に扮したリー・カンションが、群衆の中を超スローモーションで歩く様子を撮影する“行者(Walker)”プロジェクトを2012年から開始。現在までに、8作の短編を仕上げている。10作目の長編作『郊遊 <ピクニック>』(13)でヴェネチア国際映画祭審査員大賞を受賞。商業映画からの引退を表明するも、18年に『あなたの顔』を製作。そして20年には、11作目となる長編劇映画『日子』(英題:Days)を発表し、ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出された。

©︎HTC VIVE ORIGINALS, photo by Chang Jhong-Yuan

日時

2月11日(木・祝)–2月21日(日)
11:00/13:00/15:00/17:00/19:00

休演|2月15日(月)、2月16日(火)

上演時間

約50分 *入れ替え制

会場

ANB Tokyo 6F
〒106-0032 港区六本木5-2-4

参加方法

要予約・コモンズパス提示
定員|各回16名

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上演言語

台詞なし

クレジット

出演|リー・カンション、チェン・シァンチー、イン・シン、ルー・イーチン

監督|ツァイ・ミンリャン
脚本|ツァイ・ミンリャン、クロード・ワン
エグゼクティブ・プロデューサー|シェール・ワン、リウ・スーミン
プロデューサー|クロード・ワン
共同プロデューサー|クリスティン・チャン

撮影監督|ソン・ウェンチョン
技術統括|ジャック・ホアン
照明|イアン・クー
美術|カオ・ジュンホン、リー・ティエンチュエ、ツァイ・ミンリャン
衣装|ワン・チアフイ
音響|デニス・ツァオ
録音|リー・ユーチー、リー・ポーヤオ
プロダクションマネージャー|ヤヤ・イエ
ポストプロダクションコーディネーター|トミー・チャン
編集|ジャック・ホアン
国際マーケティング|リン・ファンシュー、シャオ・ペイウェン、マオ・リーツー

提供|HTC VIVE

協力|JAUNT CHINA STUDIO
製作総指揮|リウ・スーミン、ジェイムス・フォン
製作|HOMEGREEN FILMS
共同製作|HTC VIVE ORIGINALS, JAUNT CHINA STUDIO , G.C. ENTERTAINMENT
助成|BUREAU OF AUDIOVISUAL AND MUSIC INDUSTRY DEVELOPMENT, MOC
海外販売|HTC VIVE ORIGINALS

東京上映
翻訳協力|樋口裕子
会場協力|ANB Tokyo(一般財団法人東京アートアクセラレーション)
特別協力|HTC NIPPON株式会社
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機材協賛|株式会社サードウェーブ
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助成|台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
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