シアターコモンズ・シンポジウム

「ワークショップは可能か? ── 経験を生成する共同体と、芸術創造のあらたな方法論に向けて」

シンポジウム

Theater Commons Symposium

“Are Workshops Possible?”

シアターコモンズが目指す理念「演劇の共有地/共有知」を具現化するために考案された数々のワークショップやプロジェクトを振り返りながら、その可能性と課題についての議論をひらくシンポジウム。
第1部では、シアターコモンズ・ラボやシアターコモンズ’18で行われたプロジェクトについて、参加者の視点から、その経験を分析的に語り直してもらい、全体での共有を試みる。第2部ではそれらの批評的報告を受けて、今日「ワークショップ」と名指されているものの可能性や課題について、外部論客も交えて議論していきたい。

  • プログラム詳細
  • 第1部
  • 登壇者|
    小松理虔(ライター、編集者|シアターコモンズ・ラボ「夏期集中ラボ」参加)
    濱野智史(社会学者|シアターコモンズ・ラボ「高山明ラボ」参加)
    カゲヤマ気象台(劇作家・演出家|「冬季集中ラボ」参加)
    ほか、シアターコモンズのワークショップ参加者など。
  • 第2部
  • 登壇者|
    高山明(演出家、Port B主宰)
    田中功起(アーティスト)
    第1部の登壇者
  • モデレーター| 相馬千秋(シアターコモンズ ディレクター)

プロフィール

小松理虔(こまつ・りけん)
フリーライター。福島県いわき市小名浜を拠点にオルタナティブスペース「UDOK.」の主宰、福島第一原発沖海洋調査プロジェクト「うみラボ」など、さまざまな企画・情報発信に携わる。共著本に『常磐線中心主義』(河出書房新社)など。
 
濱野智史(はまの・さとし)
評論家、社会学者。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専攻は情報社会論・メディア論。主著に『アーキテクチャの生態系』(2008年、NTT出版。現在、ちくま文庫)『前田敦子はキリストを超えた ―〈宗教〉としてのAKB48』(2012年、ちくま新書)。共著に『希望論』『AKB48白熱論争』等。
 
カゲヤマ気象台(かげやま・きしょうだい)
1988年静岡県浜松市生。早稲田大学第一文学部卒。
2008年に演劇プロジェクトsons wo: を設立。劇作・演出・音響デザインを手がける。2018年より「円盤に乗る派」に改名。
2015年度よりセゾン文化財団ジュニア・フェロー。近作に『流刑地エウロパ』(2018)『シティⅢ』(2017、第17回AAF戯曲賞大賞受賞)など。
 
高山明(たかやま・あきら)
演出家。演劇ユニットPort B(ポルト・ビー)主宰。実際の都市を使ったインスタレーション、ツアーパフォーマンスなど、既存の演劇の枠組を超えた活動を世界各地で展開、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。
 
田中功起(たなか・こおき)
アーティスト、ARTISTS’ GUILD、基礎芸術。主に参加した展覧会にミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)、リヴァプール・ビエンナーレ(2016)など。2015年ドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤー、2013年ヴェネチア・ビエンナーレでは参加した日本館が特別表彰を受ける。近年は、一時的な人びとの集まりを組織し、集団の行為を記録するという方法論を用いたプロジェクトを行う。

  • 日時
  • 3月10 日(土)14:00-17:00

  • 上演言語
  • 日本語
  • クレジット
  • 企画・司会|相馬千秋