【Scene/Asia企画】
マーク・テ/ファイブ・アーツ・センター [マレーシア]

「バージョン2020:マレーシアの未来完成図、第3章」

演劇公演

[Scene/Asia program]
Mark Teh (Five Arts Centre) [Malaysia]

“Version 2020 - The Complete Futures of Malaysia Chapter 3”

© Franz Kimmel

国家/国民が夢見た近未来2020。
パフォーマーの切実な身体と声が奏でる、マレーシアの現在地。

演劇作家、映画監督、アクティヴィストらが集うマレーシア屈指のアーティスト・コレクティブ、ファイブ・アーツ・センター。その新世代の演出家マーク・テが手がけた近年の代表作「Baling」は、マレーシアの忘れられた「国家建設史」に光をあてるドキュメンタリーパフォーマンスとして世界中で賞賛を浴びた(日本ではTPAM、KYOTO EXPERIMENTにて上演)。
今回上演する彼らの最新作は、1991年にマハティール政権によって発表されたマスタープラン「ワワサン2020」が出発点。2020年までにマレーシアを経済・教育・福祉などあらゆる分野で先進国家へと発展させる計画は広く国民に共有された。それから四半世紀。当時の子供たちは大人になり、2020年は目前に迫る。「過去に描かれた未来」という、時間軸がねじ曲がった現在に生きる5人のパフォーマーたちの身体と声は、希望と失望、共同体の歴史と個人の記憶の間で揺れ動く。彼らが奏でる断片化された歌/詩は、2020年に国家イベントを控えた今の東京に生きる私たちに、どのように響くだろうか。

プロフィール

マーク・テ/ファイブ・アーツ・センター
マレーシアの演出家、キュレーター、研究者。歴史や記憶、都市といったテーマで幅広いプロジェクトに携わっている。主にパフォーマンスや教育の分野でコラボレーションを行っているが、展覧会やニューメディア、執筆、社会活動といった分野でも活躍している。ロンドン大学ゴールドスミス校芸術政治専攻で修士課程を修了、現在はマレーシアのサンウェイ大学のパフォーマンス・メディア科で教鞭を執っている。マレーシアのアーティスト、アクティヴィスト、プロデューサーからなる共同体、ファイブ・アーツ・センターのメンバーでもある。

© Anastasia Sai

  • 日時
  • 2月24日(土) 17:00-

  • 2月25日(日) 14:00-

    *両日ともアフタートーク有(司会|岩城京子)
  • 上演言語
  • 英語、マレー語(日本語字幕つき)
  • クレジット
  • コンセプト・演出|マーク・テ
  • プロダクション・デザイナー|ウォン・テシィ
  • クリエイティブ・プロデューサー|ジューン・タン
  • プロダクション・アシスタント|レベッカ・イェン・リン
  • 照明デザイン|シャムスル・アズハー
  • 映像・出演|ファーミ・レザ
  • 出演|リー・レン・シン、ファイク・シャズワン・クヒリ、ロジャー・リウ、イムリ・ナスシオン
  • 舞台監督|ウン・シゥ・イン
  • 製作|ファイブ・アーツ・センター(マレーシア)
  • 共同製作|SPIELARTフェスティバル・ミュンヘン(ドイツ)、国立近代美術館 <MMCA>(韓国)
  • 助成|国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成、公益財団法人セゾン文化財団