ドラマトゥルギー・
ラボ 特別編
ジゼル・ヴィエンヌによる演出ワークショップ
演出
創作
振付
ドラマトゥルギー
人形や身体を介して哲学的で審美的な世界を出現させるフランスの鬼才演出家、ジゼル・ヴィエンヌ。日本でも2010年以来4作品が上演され、来る10月にはKEXにて最新作『CROWD』が上演されるなど、その圧倒的な作品強度と世界観は多くの観客を魅了し続けています。今回のシアターコモンズ・ラボでは、アンスティチュ・フランセとの共催のもと、ジゼル・ヴィエンヌ氏を講師に迎え、ドラマトゥルギーと演出についての特別ワークショップを開催します。
スケジュール
①レクチャー編:2018年10月2日(火)19:00-21:00
ジゼル・ヴィエンヌによるドラマトゥルギーの構築をめぐるレクチャー、および実践編に向けた課題出し
②実践編:2018年10月4日(木)10:30-18:00
レクチャー編で出された課題を踏まえた演出ワークショップ
会場
レクチャー編:アンスティチュ・フランセ東京
実践編:東京都内中心部
*詳細は受講者に個別に連絡致します。
定員
30名程度(書類審査により決定)
応募資格
・ワークショップの全日程(上記①②)に参加できる方
・年齢、国籍不問(ただしワークショップはフランス語、日本語通訳付きで実施)
こんな人にオススメ
・演出家、振付家、ドラマトゥルクを目指しており、戯曲やテキスト、世界観などを舞台化する方法を模索している。
・ジゼル・ヴィエンヌの作品が好きで、その世界観を成り立たせている思想や技術を学び、自分の創作の参考にしたい。
・造形美術や映像表現におけるナラティブのあり方を、演劇や振付の方法論からも検討したい。
共催
アンスティチュ・フランセ東京
ヴィエンヌが身体や人形を使って表象する世界は、人間の極限状態を暴き出す「隠喩」として、頻繁に暴力や死、殺人や異常性愛が描かれます。そして、一方では完璧な美や調和を求めながら、もう一方では破壊やカオスを希求してしまうように、人間が相反する両極に引き裂かれる状態を、言語、身体、集団的経験などを通じて、時に寓話的に、時に哲学的に舞台化していきます。
そのようなヴィエンヌ作品の多くでは、作家デニス・クーパーがドラマトゥルクを務めていますが、彼のテキストが戯曲としてそのまま発話されることは少なく、むしろ作品世界を貫くドラマトゥルギーとして強く機能しています。あるテキストからドラマトゥルギーを導き出し、俳優の身体や言葉、音楽、美術など異なる要素を有機的に編み上げながら、自らの世界観を舞台上に表出させる演出プロセスは、一体どのようなものなのでしょうか。
今回のラボでは、初日のレクチャー編で、ヴィエンヌがどのようにテキストからドラマトゥルギーを捉えているか、過去作のテキストや映像を交えて詳細に解説をしていただきます。続く実践編では、実際にヴィエンヌが現在稽古中の新作テキストを使用し、舞台化/作品化するプロセスを実践的に学んでいきます。
プロフィール
ディレクター
ジゼル・ヴィエンヌ
Gisèle VIENNE
振付家・演出家
1976年生まれ。振付家、演出家。哲学科を卒業後、人形劇の学校として著名なフランス国立高等人形劇芸術学院で学ぶ。自作の人形と俳優の生身の身体に緻密な振付・演出を行い、作家デニス・クーパーとのコラボレーションのもと、生と死、暴力、狂気、異常性愛などを人間の暗部をえぐるような世界観を提示する。日本でも『こうしておまえは消え去る』(2010年F/TおよびKEX招聘)、『Jerk』、『マネキンに恋して』(2014年SPAC招聘)、『腹話術師たち、口角泡を飛ばす』(2017年SPACおよび京都造形芸術大学舞台芸術センター招聘)の4作品が上演されている。
応募要項
応募要項
選考方法
提出書類に基づき、事務局による選考会により決定。
選考結果
2018年9月20日(木)までに審査の結果をメールで通知。
参加料
10,000円
*参加料はワークショップ初日に全額現金でお支払いいただきます。
応募〆切
2018年9月15日(土)24時 必着
【関連情報】
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2018
ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』
日時:10月6日(土)19:00–、 7日(日)16:00-
会場:ロームシアター京都 サウスホール
https://kyoto-ex.jp/2018/program/gisele-vienne/
アンスティチュ・フランセ東京
「ジゼル・ヴィエンヌによるドラマトゥルギーの構築をめぐるレクチャー」(本ラボのレクチャー編の一部を一般公開)
日時:10月2日(火)19:00-21:00
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
http://www.institutfrancais.jp/tokyo