高山明ラボ|第1、2回レポート
2017.7.30
7/18、19に高山明ラボの1、2回目が、港区・東京ドイツ文化センターにて行われました。
このラボでは「都市を異なる視点で捉え、アートプロジェクトで再組織化する技術」をテーマに、Port B主宰の高山明氏によるワークショップを行っています。Port Bの近作「東京修学旅行プロジェクト」というツアーパフォーマンスをもとに、このワークショップ中に「タイ編」と「中国編」を受講生らが実際に作ってみることになっています。
第1回は高山明氏による講義、第2回はグループに分かれての作業となりました。第1回目の講義は4時間以上にわたって行われ、Port Bのツアーパフォーマンス作品を中心に、高山氏から「観客に重点を置いた演劇論」にどう行き着いたかということが話されました。
第2回では、まず今年3月に行われた「東京修学旅行プロジェクト:台湾編」の旅程表を見ながら、ひとつひとつの行程がどのような意味をもっていたのかを検証しました。次に、「台湾編」のリサーチャーから、リサーチについてのレクチャーがあり、今回ぼワークショップにおける今後の作業のヒントを得ました。その後「タイ編」と「中国編」のグループに分かれて、テーマの模索やリサーチする場所のリストアップ、第3回の中間発表に向けてスケジュール調整やリサーチの分担を行いました。
4時間以上に及ぶ講義では、「ツアーパフォーマンスで何をしようとしているのか」ということについて、ブレヒトを絡めた演劇論と民俗学、高山氏自身の体験などを通じて細かに説明がなされ、参加者の方々はじっくりと聞き入っていました。またグループ作業ではとても活発な話し合いが行われ、どのグループからも非常に興味深い案が出ていました。
(芸術公社インターン・増田祥基)