オープンセミナー|第1回レポート
2017.7.14
7/10に、港区・SHIBAURA HOUSEにてオープンセミナーの初回が行われました。
「アートプロジェクトを企画立案から実現するためのプロセス」と題した今回のセミナーでは、芸術公社代表理事・相馬千秋が講師を担当しました。
セミナー前半の講師によるレクチャーでは、まず、アートをプロデュース(企画制作)するということに対しての相馬の理念が示されました。その後、アートプロデューサーの実際の仕事の種類やその手法、成果についての具体的な説明のなかで、アートプロデューサーというクリエイティブな職業の捉えにくさがひとつひとつ描き出されていきました。
アートプロジェクトを実現することのケーススタディとしては、本セミナーもその一部である「シアターコモンズ」について、それがどのように実現した企画なのか、立案者の相馬によって踏み込んだ内容の話が明かされました。
セミナーの後半は、芸術公社インターンを交えたグループディスカッションが行われ、参加者たちはお互いの立場やそれぞれの現場での悩みを共有し合いました。
活発な話し合いのなかで、舞台芸術の成果を可視化し、残していくノウハウについての疑問や、資金を集め、回すコツに関しての質問、また行政やアーティストや観客といった様々な主張のはざまでプロジェクトを調整することへのジレンマなどが寄せられました。講師は講師自身の実践や課題を挙げながらそれらの声に答え、参加者と講師の対話として全体に還元されました。
(芸術公社インターン・重城 むつき)