ジルケ・ユイスマンス&ハネス・デレーレ[ベルギー]
「快適な島」

Silke Huysmans & Hannes Dereere [Belgium]

"Pleasant Island"

演劇公演

©Bea Borgers
©Indra Struyen
資本主義の搾取の末に使い果たされた「快適な島」の未来─。
スマートフォン操作だけで上演される、新世代のドキュメンタリー演劇。

あらたなドキュメンタリー演劇の旗手として注目を集める若手アーティストユニット、ジルケ・ユイスマンスとハネス・デレーレ。舞台上で一言も発せず、彼らがiPhoneを操作するだけで浮かび上がらせるのは、太平洋の小島国家、ナウルの現実だ。かつて、リン鉱石開発で「世界でもっとも豊かな国」と言われたこの島国は、すべての天然資源が枯渇するまで掘り尽くされた末に経済破綻し、現在は多額の補償金と引き換えに、オーストラリアから難民を受け入れる収容所となっている。
生態学的、経済的、人道的に使い果たされた「快適な島」は、地球全体の遠くない未来を暗示するかのようだ。指先の操作だけで舞台上に他者・他所の悲劇を出現させてしまう非当事者の優位性・暴力性を引き受けながら、二人のアーティストは悲惨な現実以上の何を舞台に召喚するのだろうか。

プロフィール

ジルケ・ユイスマンス&ハネス・デレーレ
1989年ブラジルに生まれ、2013年ゲントのKASK芸術学校で演劇プログラムを卒業したジルケ・ユイスマンスと、1990年オランダ生まれで2014年にゲント大学で演劇の学位を取得したハネス・デレーレによるユニット。
ドキュメンタリー手法に強い関心を寄せ、フィールドワークやインタビューによるリサーチをもとにした作品を上演している。ブラジル南部での鉱山災害の影響を調査し制作した処女作『Mining Stories』(2016)は、スイス・チューリッヒの国際演劇祭テアター・シュペクターケルで「最優秀作家賞」を受賞した。

©Bart Dewaele

日時

3月5日(木)19:00*終演後、ポストトーク有、司会|岩城京子(演劇研究者)
3月6日(金)19:00

上演時間

約70分

会場

リーブラホール
〒105-0023 港区芝浦1-16-1 みなとパーク芝浦 1F

参加方法

要予約・コモンズパス提示

上演言語

英語(日本語字幕つき)

クレジット

演出|ジルケ・ユイスマンス&ハネス・デレーレ
ドラマトゥルク|ドリス・ドゥイビ
テクニカル|アン・ムーセン、 ピート・デポールテレ、ベンジャミン・ヴェルブルガ
サウンドミキシング|リーヴェン・ドゥセラーレ
制作|カンポアーツセンター
共同制作|クンステンフェスティバルデザール、ユトレヒト・スプリングフェスティバル、ブールスカウブルフ劇場、 ピアノファブリック・アーツセンター、ヴェームハウス劇場、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、デ・ブラッケ・フロント
滞在|ブールスカウブルフ劇場、デ・フロートポストカルチャーセンター、カープアーツセンター、ブダ芸術センター、ピアノファブリック・アーツセンター、音楽劇場LOD、ストゥック・パフォーミングアーツセンター、ヴェームハウス劇場
助成|フランダース政府アーツコミッション、カープアーツセンター
特別協力|ナウル島の人々