シアターコモンズ’25(2025年2月21日〜3月2日開催)のレポートブック第一弾が公開されました!
以下3演目について、3名の書き手が、自らの経験を踏まえたレビューを寄せてくださいました。
ぜひご一読ください
シアターコモンズ’25 レポートブック
自由の地を求めて浮遊する、いくつもの魂−メイ・リウ『Homesick for Another World』
執筆:久保田 徹(ドキュメンタリー映像作家/一般社団法人Docu Athan代表理事)
−パスポートを持ち、自由に旅ができること。言論を理由に国家から不当に拘束されないこと。投票による民意が、軍事力によって踏みにじられないこと。
日本で暮らしていると当たり前のように思える行為が、実は特権であることを、私たちは自らの身体を通して知るかもしれない。
等身大で出会い直す−キュンチョメ『ブレス・イン・ザ・ダーク −平和のための呼吸−』
執筆:おかだゆみ(振付家・ダンサー)
−自分の内へ向ける重い集中力は時に自分を縛る。ありのままでいいという言葉は時に自分の存在を難解にさせる。だが本作に触れると、自身を取り巻く物事を、大きすぎず小さすぎず等身大で捉えることができる。キュンチョメが作り出す柔らかな魔法である。
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エクセス(過剰)かアクセスか?−規範への抵抗と規範の変容−市原佐都子/Q『キティ』
執筆:ユライチ・ベリ(PhDキャンディデート、ランカスター大学)
−消費するという特権を持つのは誰なのか? 演じることが出来るのは誰か? 観劇できるのは誰か?
アクセスの問題は(演劇に限らずあらゆる面で)現代における社会的・政治的課題である。市原の作品は、公演そのものではなく作品を作るプロセスを出発点に、演劇を問い直すことで、この問題に正面から取り組んでいる。
レポートブック第二弾では、以下のプログラムのレポートを公開予定です。
・ジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ「オルトシアのめくるめく物語」
・佐藤朋子「オバケ東京のためのインデックス 東アジア編」
・ルネ・ポレシュ/小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク「あなたの瞳の奥を見抜きたい、人間社会にありがちな目くらましの関係」
どうぞ楽しみにお待ちください!